円空と泉鏡花

青森県弘前市の地元の新聞に寄よれば、JR東日本の「大人の休日具楽部」で企画した「弘前・津軽に残る「円空」仏像探訪と紅葉の名所「盛美園」を巡る2日間の旅」と銘打って28日から始まったようである。円空とは江戸時代の初めの僧で。寛永9(1632)年美濃国(岐阜県)に生まれ、元禄8(1695)年715日、長良川の河畔で入寂したという。僧ではあるがいずれの寺にも属さず、衆生を困窮から救うため12万体の仏を刻まんと発願し、遊行の旅に出たという。 円空の彫った仏像は、一木を鉈で削った素朴なものであり、柔らかな笑みをたたえているため、その土地その土地で庶民に深く愛された。自然の木のあるがままの姿に仏を見出すところが特徴でその独特な作風で、円空仏と呼ばれているわけである。この円空もまた青森に来て、寛文6(1666)年から翌7年と寛文5年(1665)である。青森県内では、恐山の寺にも円空の彫ったものがあるという。 円空は聖(ひじり)とよばれるそうで、聖は庶民にわかりやすく神仏の信仰を広め、敬われもしたが、その身分は低かったようだ。 その笑顔のいい仏像が、人びとの共感を受け、こんにちまでも受け伝えられている。その数、青森県の文化財に指定されているものだけでも十体を超えるという。最近、戦国武士とかこのような仏像めぐりに若いものも巻き込んでのブームであるが、現代に不足している 心の癒しを求めているとも考えられる。

 

どや 「泉鏡花の『高野聖』でも読んでみっか この秋」

posted by hosi at 06:23 | 東京 ☀ | 読書感想文