林檎の木の下で

連休最後の日、天気だったので お天道様にすまないと思って リンゴの畑の道路を延々と歩いて、岩木山がくっきりと見える 墓地公園まで歩いた。一冊の本をもって、かなりの広さの共同墓地であるが、そこの高台の渇いた草むらに横になって一冊の本をその場で 一気に読み切った。

「死を思えば生が見える」 山折哲雄 著 である。「日本の文化の一つに 型の文化、型の美しさがある。 歌舞伎も能も、伝統芸能はまず型から入る。 その型を作るうえで、姿勢と特に呼吸法が、極めて重要なんですね。 雲水の食事の時の所作は、音を一切立てず、両手を添える。その姿勢が非常に美しい。その究極の姿が、合掌なんですね。」と本の最後に締めくくっていた。

小生は姿勢が悪く、多くの墓石を前にして高台の高原からそよ風に軽く吹かれながら横になって本の文章を読んでいった。姿勢を正せが一番こたえたという感想である。

ここに眠る 方々が 我をここに読んで何かを悟らせたかったのであろう。そこからまた リンゴ道を延々と歩いていった。途中、 リンゴの花弁は五片あるんだなと改めて確認し、林檎の花でも蕾の時はピンクなんだなと改めて知った。

紋白蝶 林檎の花に 身を隠し

「林檎咲き どの枝振りも 歌舞伎かな

さあ、明日から また林檎の花のように謙虚に慎ましくいこうか。


岩木山は笑っていたよ。空行く雲と一緒になって。
posted by hosi at 18:21 | 青森 | 読書感想文