密閉国家に生きる  バーバラ・デミック

今北朝鮮という国がアメリカとせめぎあってにらみ合っている 日本も加わってだ。時に日本の国民は北朝鮮の国民になって考えてみることも必要である。せっかくのゴールデンウィークに水を差すようだが、現実に目をそむけたくなる 日本人は 時に その内情をも 平時の時に考えておいてほしい。読んでみると 生々しい朝鮮人の国民の実態が浮かび上がる。
世界はかの国の”普通の人々”のことを何一つ知らなかった100人以上の脱北者に取材を重ねてきたアメリカ人記者が、北朝鮮第三の都市・清津出身の男女6人の半生を克明に再現する。「ページを繰る手が止まらない!」「胸に迫る人間ドラマ」と各国で絶賛された話題の書である。小生は 親戚や知人が些細な罪によって 処刑されるところを 強制的に見させられる場面とその後 飯を食えなくなったところが印象に残ってしまった。世界の地球儀で 見れば 津輕と北朝鮮 ほんのご近所だというのに こんなに体制が違えば 人生が狂わさせられてしまうものかと・・。北朝鮮の核施設に向けて アメリカは軍事攻撃を行うというが そこでの兵士もまた、食えなくて兵隊になれば 一応 食えるだろうと思って入隊した 朝鮮人国民もいたであろう。 いまはその兵隊になったとしても苦しいと聞くが・・。テレビの映像で見るほど現実は余力はないようだが、でもそれまでにそろえた兵器はそれなりにあるのだろう・・。昔 祖母から 祖父から話を聴いて 日本がロシアがせめてきたとき 中国残留孤児というものをつくってまで日本に返ってきた日本の親を あるまじき行為という目で見たが それも この本をよんでみると強くもいえないし、また中国 韓国に入ってきている 北朝鮮人も多くいるのであろう それだから ああして 中国の習近平主席も強くは出れないのであろう・・。それにしても 北朝鮮国民 本当に知らされていないというか 知っていないんだね。この本の中での一節で

「ジュンサンはうすうす感じてはいたけれど、確かなところを知るにはいたらなかった衝撃の事実を教わった。ビルクリントンが燃料とエネルギーを支援しようと言ってくれたのに、北朝鮮は核兵器とミサイルの開発の方を選んだ、ということを知った。米国が人道支援物質として何十万トンという米をこの国に送ってくれていることも知った。米国下院議員派遣団のメンバーが記者会見の席で 北朝鮮では200万人の人が餓死したことを述べた、種々の人権擁護機関は推計で20万人の人々が強制労働収容施設に監禁されており、北朝鮮人は人権保護に関して世界最悪の水準にあると判断していた。-------」

「韓国のテレビを聴くのは、生まれて初めて鏡をのぞき込むような体験だった。そして、自分は何と魅力にない顔をしているんだろうと痛感するのに似てゐた。北朝鮮人はずっと自分たちの国は世界で一番誇り高い国だと教わってきたのに、世界はこの国をあわれな崩壊体制だとみなしている」これは北朝鮮人が脱北して隠れて 初めて台湾のテレビを見ての感情の話の一部である。津軽で桜を見てゐる 自分だが ああ、北朝鮮人よ 国が違えば こうもなるものなのか とふと考えに耽って 窓の外の桜に目をやった。国家のために未来のために 口は悪いが自爆まで心して今の体制を壊せと、はたから見れば 民衆の立ち上がりを期待して止まないが、口で言うほど簡単ではないようだ。そうなると親戚の末裔まで咎められる現実があるからである。 兵士たちの中にも 心では本当はこうであってはいけないんだと思う兵士も多くいると思う。そんな彼らの数がおおくなるしか ないんだろうか。津軽の櫻人は 昨日の道路の桜吹雪をみて感じた次第である。



山里の 桜吹雪に 人すくな
posted by hosi at 05:00 | 青森 ☁ | 読書感想文